風と共に干からびる
更新状況とか日記
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戦慄のうんこ自転車
うちの自転車屋の取引先にD○KIという会社があります。
決して派手ではないのですが、さりげない所に気が効いた自転車を作る優良会社です。
「耐パンクタイヤ仕様!もうパンク修理なんて言わせない!」との宣伝文句で売り出したはいいものの、
なんか構造が色々間違っていたらしくて、普通の自転車の2倍くらいパンクしやすくなってしまった自転車を作り出したうちの会社にも見習って欲しいくらいです。
あの人たちは新しい自転車作る前にメガテンの悪魔合体からやり直したほうがいいと思います。



そんな優良会社のD○KIさんなのですが、一つだけ欠点があります。

それは作る自転車全てがすべからくダサいということです。

この間、カゴからフレームまで何もかもが異常に湾曲しているうえに、
全体を血の様に真っ赤に塗りたくられているという、三次元を超越したデザインの自転車を持ってきた時は
きっとこの自転車はトラックか何かにはねられて、グニャグニャに曲がった挙句、乗り手の血で真っ赤に染まってしまったんだろうなぁ
と思ってしまったくらいです。

それを「新開発の自転車なんです!コンセプトは『レトロでおしゃれな休日』かな」と宣伝された時にはさすがに正気を疑いました。おしゃれな休日っていうか血だらけじゃないですかこのチャリ。
ていうかこの会社、レトロ言いたいだけちゃうかと



しかもどうやら、その自転車はどこに気に入られたのか、主力商品としてシリーズ化されてしまったのです。
その後は、本体の小ささを売りにしたものの、曲がりまくったハンドルが邪魔で異常に場所を取る「ミニモデルシリーズ」、まっ黄色なボディが目に辛い「カラシカラーモデル」など想像を絶するウンコなチャリを大量に生産していきました。カラシカラーなんて、黄色すぎてキレンジャーぐらいしか乗れる人いないんじゃないでしょうか。

でもまぁ、そこはD○KIさんです。デザインやカラーは渋すぎてグウの音も出ませんが、作り自体はしっかりしていますし、物持ちや値段のバランスなどは非常に高くまとまっていると思います。
まぁ全然売れなかったんですが



最初は先輩と一緒に「D○KIの開発部には魔物が住んでいる」とバカにして大笑いしていたのですが、
ちっとも売れずに売り場に残っていく彼らを見ているうちに愛着すら沸いて来てしまいました。
よく見れば、彼らもかわいいものです。
暗く湿った自転車売り場に咲く、血だらけの自転車やキレンジャー専用チャリによる色とりどりのイルミネーション。見ているだけで胃がムカムカするような気分です。
そして段々と、次の新しい自転車を待ち望んでいくくらいになってしまったのです。

これはもはや愛着というレベルですらない、恋と言ってもいいかもしれません。

しかし悲劇はそんな時に起こるのでした……。



その日、僕と先輩とで店番をしていたところ、D○KIの社員さんがいつものようにやってきました。
遠目からでも自転車を押しているのが分かったので、新しい自転車の宣伝だとすぐに分かりました。



僕  「おじさん、お久しぶりですー!それ新しい自転車ですか!?」

おじさん「そうだよー!期待のニューカラーだ!

先輩 「おお、まじで!やったぜ!今度はどんなデザインで笑わしてくれるんすか!超楽しみっすよ!」

おじさん「フフフ……、じゃーん!これさ!」



満を持しておじさんの後ろから出てきた自転車。
見た瞬間血の気が引いたのを今でも覚えていません。形は別段変ではありません。
なんか色々グニャってるけどそれはいつもの事だし。おかしいのはカラーです。

まずカゴが茶色。ハンドルも茶色。ブレーキも茶色。泥除けも茶色。荷台も茶色。
ってか全身茶色
それも生半可な茶色じゃない。濃すぎず薄すぎず、まるでウンコのようにまろやかな色彩なのです。
いや、もはやこれは茶色と呼ぶことさえ叶うまい。見れば見るほど見事なウンコ色だ!これはウンコだ!

自転車じゃない!ウンコだ!



「いーひっひひひゲラゲラゲラゲラ!なんですかこのアートは!」

「おじさん!なんすかコレ!ウンコじゃん!ウンコじゃん!」

「うひゃひゃひゃひゃ、しかも値札のところにさり気なく『ベージュ色』とか書いてあるよ!」

「ぶひゃひゃひゃひゃ!ベージュをなめんじゃねー!」



もう二人して大笑いです。恐ろしい。この不況の時代にこんな隠しだまを持ってくるとは。
バブルもはじけ、グローバルへ変化する社会情勢の中、次々と潰れていく中小企業。
その生存競争は、もはや戦争と言っても過言ではありません。
そんな戦争にウンコだとう!?
刀でライフルに立ち向かった日本軍のごとき蛮勇!とても正気とは思えない!
D○KIの開発部に住んでいるのは魔物どころじゃない!奴らは天才だ!

ひときしり笑ったあと、おじさんが黙って立って自転車を見つめていることに気がつきました。

しまった、バカにしすぎたかもしれない。いくらウンコを製造したといっても、一生懸命働いている自分の会社をバカにされて平気なわけ無いだろう。おじさんに謝らなければ……。

さんざんウンコウンコ言っといて今更なんだけど。



僕 「お、おじさん。すいませんウンコとか言っちゃって……その……あれですね!オシャレな自転車じゃないですか!ええとなんだっけ、カレー色でしたっけ?

おじさん「いや……いいんだ。俺もね、ずっと思ってたんだ。この自転車、ひょっとしてウンコみたいなんじゃないかって……!」

僕 「お、おじさん……!おじさんもウンコだと思ってたんですね!」

おじさん「ああ!いいんだよな!これはウンコで!ウンコなんだよな!」



がっちりと握手を交わす僕ら三人。今思えば、いい年した大人がいったい何をやってるんでしょうか。

まぁとりあえずあれですね、もしこれを読みながらカレー食べてる方がいらっしゃったりしたらすみません。



そんなわけで我が自転車売り場にはウンコが何台か増えたわけなのですが、案の定すさまじいまでの不人気っぷりを見せ付けてくれました。お客さんに、「こういうシリーズの自転車もあるんですよ~」と紹介しても「へえ~赤とかカラシ色なんてものがあるんですか」と、あれあれ?その茶色のやつについてはノーコメントですか?みたいな扱いを受けてたわけです。

そうやって赤やカラシはなんとなく売れたりしたのですが、ウンコだけは売れ残り、見えるけど見えないものとして一年半近く売り場に鎮座し続けていたのです。



そんなある日、D○KIのおじさんが売り場にやってきました。



僕  「おじさーん、お久しぶりです!」

先輩 「こんちわおじさんー!見てくださいよこのウンコ!一年以上経ってまだ売れてないっすよ!ほら!」

おじさん「はははー!そうか、まだ残ってたのかい。あははははー!まったくなぁ」



……?なんとなくおじさんの様子が変です。なんか顔は笑ってるけど目は死んでるというか。



先輩 「新開発はまだないんですか?また新しい伝説作ってくださいよー!楽しみにしてますから!」

おじさん「うん、新開発ね!それはもうないんだよね!金輪際

僕  「へ?金輪際?

先輩 「なんすか、ウンコ作るために文字通りアイデア捻りだしつくしちゃったとか?うひゃひゃひゃ」

おじさん「いやねえ、それがさ!うちの会社倒産しちゃってさー!はっはっは!」

……

「「な、なんだってー!?」」

僕  「と、倒産てマジすか!潰れちゃったんですか……?」

おじさん「うん、なんかもう駄目だったみたい!そりゃあこんなウンコ自転車作ってたら潰れるよね!はははは!まったくさぁ……うちにはまだ女房も大学生のガキもいるってのによぉ……もうほんと……この!ウンコが!ウンコがぁぁぁぁぁ!



ガシャーン!



僕  「ひいい!おじさん落ち着いて!落ち着いて!」

先輩 「ひっ、ひっ、ふう!の呼吸っすよ!」



突如狂ったように叫びだすおじさん。なんてこった、こんなのいつもの優しいおじさんじゃない!
前はあんだけウンコウンコ言われても笑ってたのに!

でも考えてみればそうだ。おじさんはまだ40台っぽいし、大学生の子供がいればまだまだお金はかかるだろうし、老後の事だってあるだろう。
会社の状況によって退職金だって危ういかもしれない。

そんな中に会社は頑張ってウンコを出してたのだ。そりゃ怒るわ。



数分たって我に返ったおじさんは、「ああ、いけないいけない。最近怒りっぽっくなっちゃって。あはは……」と、にっこりと笑って帰っていきました。これから他の取引先へお詫びの挨拶にまわるそうです……。



僕  「おじさん……悲惨すぎる」

先輩 「ああ……。何か俺たちにできることはないかな……。……ん、そうだ!なんとかしてあのウンコを売ろうぜ!ちゃんと綺麗に拭いてやってさ、ポップとか着けてさ!」

僕  「あ、いいですねそれ!ナイスアイデアじゃないですか!今すぐやりましょう!」



もう倒産はしてしまったけど、すぐに会社が消滅するわけではないでしょう。
こうやって地味にでも売り上げがあがれば、ちょっとでもD○KIの役に立つかもしれません。
たとえ1台か2台自転車が売れたとしても、会社にとったらスズメの涙、いたちの最後っぺ、へのツッパリはいらんですよ、くらいにもならないかもしれませんが……
あの優しいおじさんのためにも、僕たちにできることはやっておこうと思うのです。



「よし、KojiKoji、雑巾もって来い!まずは埃落とそうぜ!」

「了解!ワックスも持ってきますね!」

「うわ、なんだこれ蜘蛛の巣張ってるじゃねーか、まじウンコだよちくしょう

「12800円の原価のままじゃ売れないから値下げカードも着けましょう!」

「そうだな!奮発してかなり安めにしようぜ!売れ残るよりましだしな!」

「そうですね!じゃあ僕カードにつける宣伝文句考えておきます!」

「ウンコ味のカレーとか書くんじゃねーぞ」

あんたと一緒にするんじゃねー!

……



そして一時間後……。



先輩 「終わったな……」

僕  「ええ……やれるだけの事はやりましたね」



ピカピカに磨かれ、水洗便所のように爽やかな光沢を放つフレーム。
売り場の一番目立つところに集められたその姿は、まるでウンコの壁です。
5000引きのプライスカードを2枚付けられ、実質2800円という空気入れより安い脅威のコストパフォーマンス。そしてカードの下に書かれた原色チャリ、派手にいくべぇ!との宣伝文句。

うん、僕らは頑張った。やれるだけの事はやった。でもちょっと頑張りすぎたかもしれない。





そしてあれから一週間で、5台あったウンコのうち、なんと3台立て続けに売れました!でもそのあと1万円引きに気付いた山本さんが「なななな!安い!安いよ安いよー!!」と魚屋のおっちゃんのような意味不明の雄たけびをあげ、怒り狂ってカードを剥がして回ったせいで、またぱったりと売れなくなりましたとさ。

おしまい

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尊敬する人はヨンさま

僕はもともとかなりの勘違いさんです。
電車で女の人と目が合ったりするだけで「ふ、言わなくても分かってるぜ。お前さん俺に惚れてるんだろう?」と割と真剣に思ってしまうほどです。
そんなわけですから、中学生の頃には、仲の良かった女の子から
勘違いしてんじゃねーよクソ虫が!死ね!
と何度罵られたことかもうホント思い出すだけで泣きそうなんですがそんなことはいい

男っていうのは皆そんなもんだよな!僕だけじゃないよな!



さて先日Yasaから、このサイトを見てくれている知り合いの女の子がいる、と聞きました。





僕「へー、Yasaの知り合いもここ見てくれてるんだねー」



Yasa「うん。その子は友達と一緒に日記見て大笑いしてるって」



僕「ほんとにー!?いやー嬉しいなぁー」





やっぱりどこかで見て笑っている人がいる、なんてことを聞くとそれだけで嬉しいものです。
しかもそれが女性であればなおさらではないですか!

ネットっていうのは顔を見せずに様々な人間と知り合うことができるものであり、そこにはとても夢があると思います。

趣味も合うし話も面白いし、いったいあの人はどんな姿形なんだろう?なんて思いは、メル友を作ったことがある人なら一度や二度はあるんじゃないでしょうか。
チャットやネットゲームなどの経験があるひとにも、この気持ちが分かるんと思います。

と、いうわけで、こんな日記を大笑いしてみるくらいですから、きっとその女の子っていうのは
「KojiKojiさんて日記ではハゲブタ変態の三重苦だけど、きっと現実ではハンサムなナイスガイなんだわ!きえー!
という印象を持ってくれているものに違いありません。

くくく、ういやつういやつ。



僕「で、その子なんか言ってたかい?」



Yasa「ん?ああー、KojiKojiさんキモイって言ってたよ」







夢も希望もねー!



僕「まじでか……そうか……キモイのかやっぱり……」



落ち込む僕を不憫に思ったのか、Yasaが慰めるように言ってくれました。



Yasa「大丈夫だって、ちゃんとそんなにはキモくないって言っておいたから!」







Yasa、それあんまりフォローになってない


近眼の恐怖
ある時街を歩いていたら、遠くからこちらへ向かって手を振っている人がいました。
しかし、その人が自分に向かって手を振っているのか、それとも別の人に振っているのか、分からない。

「やっべー、あれ俺に向かって手を振ってるのかなぁ?でもこっからじゃ顔が分からないし……どうしよ」

目が悪いとこんなことがよくありますよね。
勇気を出して手を振り返してみたら、実はそれは自動的に手を振って交通整理をする人形でした!などという事態になったら恥ずかしいことこの上ありません。

というわけで今日は、それに似たような体験をしました。ちなみに僕は、眼鏡をかけていないと小倉優子とジャイ子の区別も出来ないほど視力が悪いです。




駅に向かって自転車をこいでいると、目の前に横断歩道が見えました。
あれ?こんなところに横断歩道なんてあったっけ?不思議に思いつつも、そのまま自転車で突っ切ろうとしましたた。
その瞬間!


ドグシャァァァァ


体を襲う謎の衝撃!思わず自転車から吹っ飛ばされそうになります。

「な、なんだ、なにが起こったんだ!?新手のスタンド使いか?!

驚きもつかの間、なんと横断歩道から人が出てくるではありませんか。

「きみ、大丈夫かい?怪我はない?」

「???」

混乱した僕は、慌てて眼鏡をかけて現状を把握します。そして恐ろしい事実に気づきました。





なんと僕が横断歩道だと思って突っ込んだのは 白い乗用車だったのです!!



死ぬかと思った。

色んな意味で。



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