風と共に干からびる
更新状況とか日記
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運命の出会い

僕は自転車売り場でバイトしてます。
仕事中はYシャツにネクタイという格好です。
だからなのか知りませんが、お客さんからはよくおじさん呼ばわりされます。


おじさんー自転車欲しいんだけどー」
おじちゃん、自転車パンクしたんだけど」
おじさん、いつもここにいるよね」

学校でも僕の呼び名は主に
オヤジとかハゲとかそんなん。
まぁいいんですそんなことは。慣れましたから。

売り場の正面にはエレベーターがあるのですが、今日そのエレベーターにものすごいオヤジな人が乗っていました。
着ているものは普通なんです。シャツにズボン。
同じ服でも別の人が着ればそれなりに見えたのではないかと思います。
髪型もオヤジくさい。無精ひげもオヤジくさい。めんどくさそうな姿勢もオヤジくさい。
なんか
オヤジっぽくてたまらないのです。

しかしよくみるとその人は思ったより若いっぽい。
若いのにオヤジくさい。
なんだか見ていてやたらデジャヴュを覚えました。
あまりにオヤジくさいので見ていてイライラしてきます。

ふと思いました。
きっと学校やバイト先で僕を見る周りの目もこういう感じなんだろうか。
「なんでこんなところにオヤジがいるんだ?」
「いや、よくみるとこいつ年はそんないってないっぽいぞ」
「若オヤジだ!老け男だ!わっはっはっはっは
そんな目で僕は見られていたんだろう。

エレベーターに乗っていた中年男を見ていて思いました。
このままじゃいけない。自分を変えなくては。
体の奥から何か熱いものがこみ上げてくるのがわかります。

そう考えていると、エレベーターの中年男を見ていても、イライラしてこなくなりました。
むしろ心地よい爽やかな風がなびいてくるようなそんな気持ちになってきます。
これはもはや友情といってもさしつかえないかもしれない。
お互いに死力を尽くして戦いを終え、二人で川原で寝そべっている隣町の番町同士のような、そんな気分です。
「お前まあまあやるじゃねえか」
「ふん、お前こそなかなか根性あるな!」

エレベーターの扉が徐々に開きはじめました。
ここで出合ったのも何かの運命かもしれない。
せめてその男の顔だけでも見ておかなくては。

僕は扉の前でじっと待っていました。
扉が開くまでの一瞬の時間が、なんだか何時間のようにも感じます。
心拍数が徐々に上がっていくのが分かりました。

そしてついにエレベーターの扉が完全に開いた!


しかしエレベーターの中には誰もいません。



なんと!僕が見ていたのはエレベーターの中にある鏡に映った自分の姿だったです!



こんな運命の出会い いらない


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