風と共に干からびる
更新状況とか日記
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ハゲだって生きている 1
バイト先にすっげえかわいい子がいるんです。



僕とは違う課なのですが、友人の紹介で知り合い、たまに話すようになりました。

イニシャルにちなんで、その子をMちゃんとでも呼びましょうか。



先日、うちの課の課長さんから書類のコピーを頼まれ、コピー室へ行きました。

頼まれた書類をスキャナの上に置き、書類をコピーします。



用紙サイズを決定、濃さを決定、縮小を決定、よし、コピー開始!



ウィーンという間の抜けた音と共に出てきたのは真っ白な紙



なんだこりゃ、何も印刷されてないぞ。何か設定を間違えたのかな?



もう一度最初からやり直してコピー開始ボタンを押してみます。

しかし、なんどやっても出てくるのは白紙。白紙。白紙



機械の様子がおかしい時、原因を考える人は理系とりあえず叩いて見る人は文系
などという話を聞いたことがあります。



僕ですか?

問答無用でぶったたきました

上の方をたたくと傷ができた時目立つので、本体の下の方にさりげなくゴッツンゴッツン正拳を入れます。
傷が目立つ顔への暴行は避け、目立たないお腹にパンチを入れるのはいじめのセオリーです



何発か殴ったあとはコピー機に念をいれてやります。

「いいか分かったか?ちゃんとコピーしないと何度でも殴られるんだぞ?
分かったら次はちゃんとコピーするんだぞ。次白紙のまま出したら殺るからな



これだけ言えばコピー機のバカも分かったことでしょう。

再度設定を入力し、コピー開始ボタンをスイッチオン!ポチっとな。



ウィーン

そして吐き出される白い紙。




どうやらこのコピー機は死にたいらしい。




コピー機に世間の厳しさ、そして社会のルールを教えてやろうと鼻息を荒くしていると、ちょうどそこへMちゃんが通りかかりました。

あれぇKojiKoji兄さん、そんなところで何やってるんですかー?

Mちゃんは僕の事を兄さんと呼びます。この時点でかなり……ごほごほ、かなり点数が高いのですが、人懐っこい性格でよく僕にちょっかいを出してくるところがまたかわいらしい。



学校の知り合いの女は

おいハゲ、アイス買って来い

「KojiKoji君て秋葉原にいっぱいいそうだよね。いい意味で!いい意味で!

などと吐き捨てる輩ばかりです。

いつも笑顔を絶やさず、しかも僕を人間扱いしてくれる彼女は、まさに天使と言ってよいほどです。



「なんかねえ、コピー機がおかしいのか、コピーしても白紙しか出てこないんだよ」

えー、それは変ですねえ



二人でやってみますが、何度試しても白紙が出てきてしまいます。

これはもしかして壊れちゃってるんじゃないですか兄さん!いけないんだー!兄さんが壊しちゃったんだ

「そんなばかな!このコピー機とは平和的話合いしかしてないしなぁ。まさか誰かが殴ったり叩いたりしたわけじゃないだろうし……」

きっと兄さんから変な電磁波とか出ててそれで機械がぶっ壊れたんですよ。あ~あ~

まさかMMR以外で電磁波という言葉を聞くとは思いませんでしたが、そんなこんなで二人でふざけあってました。



ふと、その瞬間僕はさとった。



この子ひょっとして僕に気があるんじゃないのか?



だって、そうだ。これが学校なら僕は「コピー機壊してんじゃねーよハゲ死ね!」とか言われて唾を吐きかけられていてもおかしくない。そんなゴミのような扱いもせず、コピーを一緒に手伝ってくれるなんて、どうかんがえてもおかしい!

つまりこの子は僕の事を好きなのだ!うん、きっとそうに違いない!それを隠してコピー機を利用して僕に近づいてくるなんて……くくく、憂い奴憂い奴



電車で女の子と目が合っただけで「やべ、今日の僕はちょっとかっこいいんじゃないか」と勘違いするほどの僕です。この程度の思い上がりは当然、いやむしろ必然です




そうこうしていると、課長さんが様子を見にやってきました。

「どうやーKojiKoji、コピー終わったか?」

「いやぁ、まだ20枚くらいしか」

「おう、十分や。どれどれ見せてみい」

「いいっすよ~。でも……ただちょっと白紙なんですよね。20枚全部

「はっはっは。



なにやっとんやお前は



呆れた様子で突っ込む課長。

そりゃそうだ。コピーを頼まれてからすでに30分は経っています。

出来ているのは20枚の白紙のたば

そして頼まれた本人は女の子といちゃつきながらデレデレしてるという。

まあでもしょうがないじゃないっすか!

かわいいんだもんMちゃん!
それにこれほど僕ときちんと話をしてくれたのは、シーマンいらいだったんだもん!



「ち、違うんです。悪いのはコピー機なんです。こいつ僕をバカにしてるんですよ。課長から社会の風当たりを教えてやってください」

全ての罪をコピー機になすり付ける僕。
いぶかしりながらもコピー機を調べる課長。けけけ、ざまあみやがれ。僕の言うことをきちんと聞かないでシカトするからいけないんだ。
正義は勝つ!人間様をなめるな!



「KojiKoji……」

コピー機にセットされた紙をみながら課長が言います。

「どうですか?何か原因は分かりました?」

「お前はアホちゃうか!紙が逆や!

スキャナの上におかれた紙を指差して呆れる課長。

「へ……?」
あぜんとする僕とMちゃん。



数秒たってMちゃんがハッとした表情を見せます。

そうか!分かった!兄さん、コピー機にのせた紙が縦横逆だったんですよ!こうやって紙を横置きにすれば-」

それだ!ナイスMちゃん!」

「ちゃうわー!表裏が逆なんやアホ!

「な、なんだってー!?」



なんと!

コピー機のスキャナにセットされた紙を見てみると、文字の書いてある面が上向きに何も書いてない裏面が下においてあります。

つまりコピー機は、裏面の白紙部分をスキャンしてコピーをしていたのです

そりゃ白紙が出てくるわ。



なんというトリック……コピー機に異常があると思う人間の心理を逆手にとった恐ろしく狡猾な罠!悪魔……悪魔の発想!

でもまあぶっちゃけそんなことはどうでもいい。

僕が気になったのはMちゃんの一言。



『そうか!分かった!兄さん、コピー機にのせた紙が縦横逆だったんですよ!こうやって紙を横置きにすれば-』



ああ、バカだこの子。



こういうバカな子って大好きなんです僕。もうほんとかわいくてしょうがねえよちくしょう


この時以来……ってわけでもないんですけど、普段何気なく生活している時に、Mちゃんの事を思い出すことが多くなりました。



鏡で髪の毛を見ながら
「あーやばいなぁこれ、おでこにしちゃ広すぎるよな、ちくしょう。……そういえばMちゃんは今頃なにしてるんだろう?



夜、家で家族と晩御飯を食べながら
「今日のオカズはやけに海藻類が多いなぁ……。もしかしてお母さん、ハゲを気にする息子を思ってこっそり海藻を買い込んでくれたのかな?ちくしょうお袋、粋なことしやがって……目から汗が出やがるぜ!……はっ、そういえばMちゃんは元気かなぁ



なんていう具合です。

これでは学校の勉強も手につきません。いや、決してサボる口実にしてるわけじゃないですよ?





こんな毎日がしばらく続いて、ある日僕は思い至りました。



これってもしかして恋ってやつなんじゃあないか



元々僕はかなり惚れっぽい性格で、小学生の頃からクラス替えのたびに新しい女の子を好きになっていた程。

しかし一人の娘にここまで思い募るのは初めてです。





そんなわけで、この事をYUWAに相談してみました。

「YUWA~、実はさあ、バイト先に僕と仲良くしてくれるすっごいかわいい子がいてさあ。」

「へー、仲良くなったら俺にも紹介して

「なんかさぁ、気がつくとその子の事ばっかり考えてるんだよねー。もしかして僕、好きになっちゃったのかも……」

「へー。で、その子、彼氏はいるの?仲良くなったら俺にも紹介して

「いやぁ分かんない。多分いないと思うんだけどさぁ。どうしたらいいのかなぁこういう時は?」

よし、まかせろ!まずは彼氏がいるかどうか聞き出すんだ。俺が自然な会話で彼氏がいるか聞きだせるように考えてやるよ

なんと頼りになる言葉!

「まじっすかー!心の友よー!」



やっぱり、普段なんだかんだ言いながらも困った時は助けてくれる。

さすがだぜ友よ!

さすがだぜYUWA!



「そんでもし仲良くなったら俺にも紹介してねその子。あとお前の姉ちゃんも紹介して



なんか変なこと言ってるけど聞こえない聞こえない

ていうか姉ちゃんは誰にも渡さん







漢(おとこ)の友情で結ばれたKojiKojiとYUWA。

果たしてYUWAの編み出した自然に彼氏を聞きだす方法とは一体?

本当にKojiKojiはMちゃんと仲良くなることができるのか?

そして大事な姉ちゃんを邪悪なる魔の手から守ることが出来るのか?







とりあえず僕から言えるのは海藻を食べても髪の毛は復活しないという事くらいです
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